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言うことを聞かない人に効果的な言葉の作り方【5つのツボがある】
どうも、ORIGUCHIさんです。
今回の記事を読む前に、まずはこちらの記事を先に読んでおいてください。
断られるのが怖い人は必見!仕事でも恋愛でも使える最強の「伝え方」とは?
ではこの続きから、解説していきたいと思います。
前回はこの3つの考え方が大事だ!という話をしました。
- 願いをストレートに言葉にしてはダメ
- 相手のメリットを先に考える
- 願いとメリットが一致すること
特にこの中でも、2番目と3番目がすごく重要。
この2つについて、より具体的なコツを紹介していきましょう。

人を動かす5つのツボがある
実は人を思うがままに動かすには、この5つのツボを押さえておくと非常にうまくいきやすくなります。
これはぜひ覚えて帰ってください。
デメリットをメリットに変化させる
相手に対してお願いをするときに、そのお願いは相手にとってデメリットになることがありますよね。
デメリットというか、単純に嫌だなぁと思われてしまうことはあると思います。
でも、相手にとって一見悪いことでも伝え方ひとつ変えれば良いことになる。ということを覚えておいてください。
例えばこちら。
ハンバーガー屋の店員「すいません、10分ほどお待ちいただくことになります。」
これは言われたら嫌ですよね。
でも意外とよくあることだと思います。
でもこのように言われたらどうでしょうか。
ハンバーガー屋の店員「只今できたてを作っておりますので、すいませんが10分ほどお待ちいただけませんか?」
ここで「できたて」という言葉を付け加えるだけでも、気持ちは変わりますよね。
よっぽど急ぎじゃない限り、作り置きよりもできたてのほうが良いというお客さんのほうが多いでしょう。
つまり本来であれば嫌なことなんですが、むしろ待つことがメリットみたいな状況になります。

メリットによってデメリットを薄めれば、結果的に相手は納得してくれます。
デメリットを提示して避けさせる
これは相手に対して「~しないでください」とお願いする場合に使える方法です。
お願いといっても「~してください」だけではありませんよね?
そんなときに使えるコツです。
例えばこんなケース。
看板「ここに自転車を置かないでください」
こんな看板、よく見かけませんか?
でもどうしても急いでいるときとか、他にいい置き場所がないっていうときなんかは気にせず置いてしまうでしょう。
ではこのような看板があったらどうですか?
看板「ここは自転車捨て場です」
こう書かれていると…さすがに置けないですよね。
つまり自転車を置く人に対して、置いたら捨てるぞ!っていうデメリットを提示しています。
一方でさっきの例だと、何もデメリットを提示せずにお願いしていることがわかるでしょう。
当然デメリットを提示されたほうが、より人を動かす力が出てきます。

人は根本的にリスクを回避したくなる生き物なので、非常に効果的な方法です。
相手に決めてもらうのではなく比較させる
何かをお願いするときに、普通は相手に対して「決断」をしてもらうことになります。
しかし人間は、どのような決断をする場合でも負担を感じてしまいます。
そのためYESorNOを迫ることは、基本的にやってはいけないことだと思っておいてください。
じゃあどうするか?
ここで覚えておくべきことは、AorBという形でお願いすること。
これが非常に大切です。では例を挙げていきましょう。
仕事の打ち合わせをしませんか?
この言葉は、相手に対してYESorNOを迫っている言い方ですよね。
でもこの言い方じゃ、断られてしまう可能性も十分あります。
なのでAorBにしてみてください。
打ち合わせをしたいんですが、来週の火曜日か木曜日だとどっちのほうがいいですか?
この言い方をすると、相手の頭の中では打ち合わせをするかしないかの2択ではなく、打ち合わせを火曜か木曜のどちらにするのか?という2択に変化しやすくなります。
つまり断るという選択肢がぼやけるわけです。

このように選択肢をこちらで提示してあげるだけでも、YESが選ばれやすくなります。
AorBの方法というのは、相手からYESの答えを引き出す上で最強だといえるでしょう。
承認してからお願いする
これはもうシンプルな方法です。
要するに、相手を褒めてあげるっていう話ですね。
さらにここでポイントなのが、褒め方を工夫すること。
例えばこちら
上司(あなた)「君は本当に仕事ができるからいつも助かるよ!ごめんだけどこれもやっといてくれない?」
何かをお願いする前に、まず一旦褒めています。
これだけでも言われた側としては嬉しくなるもの。
でも、できればこんなふうに褒めてみましょう。
上司(あなた)「君は本当に仕事ができる人だね!社長もすごく褒めていたよ。ごめんだけどこれもやっといてくれない?」
さっきとの違い、わかりますか?
こちらは社長という第三者も付け加えた上で褒めています。
こうすることにより、さっきよりもさらに自分が認められているような気持ちを植え付けることができます。
しかも、誉め言葉に真実味を持たせることも可能。
よく考えてみてください。
ストレートに褒められるだけでは「本当か?わざと嘘ついてるんじゃない?」という疑いが出ませんか?
でもここで「〇〇さんがあなたのことをすごいって言ってたよ」って言われたら、「え…まじか!」と素直に受け入れやすくなりますよね。

一緒に共有する
何かを頼む際に「~してください」と言うよりも、「私と一緒に~しよう?」と言うだけで反応が大きく変わってきます。
例えばこんな感じ。
この仕事やっておいてもらってもいいですか?
これは普通にお願いしているだけですよね。
じゃあこんなふうに言ってみるとどうでしょうか。
この仕事、私と一緒に終わらせてほしいんですけどいいですか?
自分もその作業に対して関わるというだけで、なんと相手は断りにくくなります。
つまり共有することによって、相手は一方的に何かを押し付けてられているという感覚がなくなります。

ツボの具体的な押し方も5つある
ここまで紹介してきた内容は、おそらくそんなに難しくはないはず。
どれも試そうと思えば、今すぐにでも試せるものばかりですよね。
でもここからさらに、今度はツボの押し方について深く解説しましょう。
より強力な言葉を作る方法は、全部で5つあります。
サプライズワードを付ける
これは伝えたい言葉に対して何か別の言葉をくっつけることにより、その言葉を強調させることができる方法。
では例文を載せましょう。
あっ小林製薬
小林製薬といえば皆さんもご存知、有名な製薬会社です。
ポイントは、小林製薬の前に「あっ」がついているところ。
たった2文字の言葉を付けているだけで、小林製薬が強調されていることがわかりませんか?
例えば「あっ」という言葉を聞くと、なんとなくそれに続いて小林製薬という言葉が浮かんでくる人も多いのではないでしょうか。
他にも
すぐ、そこ、サンクス
今ではファミリーマートに統合されてしまいましたが、このキャッチコピーも印象的に残ってる人はいるはず。
特に30代以降の人なら、テレビのCMで大体聞いたことあるでしょう。
「すぐそこ」という言葉を聞くと、続いてサンクスというコンビニがフッと浮かぶ人も間違いなくいると思います。

ギャップのある言葉を付ける
これは伝えたい言葉に対して否定する言葉を付け加える方法。
ちょっと例文を見ていきましょう。
大統領選挙でオバマさんが勝利した際に放った一言です。
これは私の勝利ではない、あなた方の勝利だ
勝利という結果に対して「ありがとうございます!勝ちました!」じゃないんです。
まず「私の勝利ではない」という否定文をあえて前に置き、さらにそのあと「あなた方の勝利だ」という言葉を使っています。
つまり主役はオバマさんではなく、国民の皆に置き換えているわけですね。
これでオバマさんは国民に対して自分は国民のことをしっかり理解している人物だと思わせることができるようになります。
同じ勝利の言葉でも、まるで違うのがわかるでしょう。

真逆を考えるポイント
- 皆の勝利であることを伝えたい…
=皆の逆は「私」の勝利
=じゃあ勝利の逆は「勝利していない」
=つなげて、「私の勝利ではない」
- この料理は本当においしいことを伝えたい…
=おいしいの逆は「まずい」
=「~まずい」と「この料理は本当においしい」を自然につなげる
=つなげて、「これまで食べてきたものがまずいと感じるほど、この料理は本当においしい」

肉体的な反応を言葉にして付ける
人間ですから、誰しも生きているだけでさまざまな体の反応が起こりますよね。
そんな肉体的な反応を、伝えたい言葉に付け加えるだけで強烈なセリフになります。
例えばこちら
毎日落ち着いて寝られないくらい、あなたのことが好きです!
この場合「あなたのことが好きです!」が伝えたい言葉。
それに肉体的な反応として「毎日落ち着いて寝られない」という言葉を付け加えています。
たったこれだけで、この人はよっぽど自分のことが好きなんだなというのが伝わりやすくなります。

同じ言葉を繰り返す
実は同じ言葉を繰り返すだけでも、伝えたい言葉が強くなります。
どういうことかというと、例えば世の中にある「歌」を思い出してみてください。
例えば
会いたくて、会いたくて、震える
これは西野カナの有名な歌のサビです。
「会いたくて震える」じゃなくて「会いたくて、会いたくて、震える」と言ってることで「そんなにも会いたいのか」という印象を受けますよね。
他にもAKB48の「会いたかった~会いたかった~」とか、円広志の「飛んで飛んで飛んで~」など、実は同じ言葉が繰り返されている歌っていっぱいあります。
しかもこのパターンの歌は、ヒットしやすいという特徴もあったりします。

このように、同じ言葉を繰り返すだけで普通の言葉でも強烈なインパクトが生まれます。
マーキングワードを付ける
マーキングワードとは、要するに伝えたい言葉に対して「重要だよ」と強調する方法です。
例えばこんな感じ
ここだけの話ですが、ブログは〇〇〇をすればアクセスが来ます
「ブログはこうすればアクセスが来る」ということを伝えたいときに「ここだけの話ですが」と付け加えるだけで、特別感が出て強い言葉になりますよね。
他にも「実はこれが一番重要なところなんですが…」とか「これだけは最低でも覚えて帰ってほしいのですが…」とかも、同じマーキングワードです。

たったこれだけで、相手に伝えたい言葉を集中して聞いてもらいやすくなります。
【まとめ】伝え方のコツをつかめば、9割うまくいきます
いかがでしたでしょうか?
前回の記事に引き続き、今回は一気に詳細を解説していきました。
今回はツボの場所からツボの押さえ方まで完全に網羅したわけですが、これらの技術を使えばあなたも確実に人としてのレベルがアップします。
そして日頃のいろんな人付き合いも、9割型思い通りの方向へ動かすことができるようになるでしょう。

ちなみに時と場合によって必要な技術は違ってくるので、もちろんその都度適切な方法を自分で考えてみてください。
最後に、今回の元となった本をここでまた紹介しておきます。
今回の話がもっと気になった!という人は、この本を買って読んでみるといいでしょう。
また新たな発見が、もしかしたらあるかもしれません。