

現役WEBライターが教える綺麗な文章の書き方13選【文章力をつける書き方】

この記事はこんな人におすすめです。
- ブログで綺麗な文章が書けない
- WEBライターの仕事がうまくいかない
- 文章の基本的な書き方をマスターしたい
文章って最初は楽勝だろうと思っていても、いざ書いてみると結構大変だったりしますよね。
そして実際に仕事で人に文章を見せると、色々ダメ出しされたり注意を受けることもありませんか?
この記事では、文章力がないと思っている方に向けて基本の書き方をしっかり教えます。
これでどんな方でも、確実に良い文章が書けるようになりますよ。

文章がうまく書けない3つの原因
文章力がない!とにかく苦手!という意識がある方は、ほとんどの場合以下の3点に当てはまっていると思います。
- 普段から文章を書いていない
- 頭の中で言葉を整理できない
- 語彙力がない(言葉を知らない)

普段から文章を書いていない
人によっては文章を書く機会がそんなにないという方もたくさんいるでしょう。
そんな人に言えることは、とにかく慣れるしかないってこと。
幸い人間はどんなことに対しても慣れる生き物なので、積極的に文章を書く習慣をつければ解消します。
頭の中で言葉を整理できない
言葉の整理についてですが、これは記事を書く前にあらかじめやればOKです。
つまり最初からいきなり文章を書き始めるのではなく、一旦記事の構成を考えるようにしましょう。
そうすれば書く内容を整理した状態で始められるので、途中でわけわからない文章になってしまうリスクを避けられます。
語彙力がない(言葉を知らない)
そして語彙力に関しては、これから勉強していくしかありません。
そのために効果的なのが、とにかく読書をすること。
本の中にはさまざまな表現が書かれているので、読むだけでも勉強になります。
もしWEBライターを目指しているなら
初心者WEBライターが稼ぐためにおすすめしたい本3選を紹介!
で僕がおすすめしている本を紹介しているので、WEBライティングの勉強をしつつ語彙力も身に付けてみてください。
あとは人と会話するのもおすすめ。
できれば自分よりも賢そうな人と会話するようにしてみてください。
これであなたも気軽に語彙力を鍛えられます。

基本的な4つの文法を理解しよう
やはり綺麗な文章を書くためには、基本となる文法を真っ先に理解しておかないといけません。
学校で誰もが勉強していると思いますが、文章力がないと思っている方はもう一度ここでザッと復習しておきましょう。
主語と述語は近い方がいい
主語とは文章の中心となるもの、そして述語は主語の状態を表す言葉です。
文章の基本的な書き方として絶対に覚えておいてほしいのは、主語と述語をできるだけ近づけて書くようにすること。
なぜなら、離れているほど読者が文章を理解しにくくなってしまうため。
例えばこちら。
- 私たちはお金がないとできないことがたくさんあるので、積極的に副業をして収入を上げるようにするべきです。
この場合「私たちは」が主語で「収入を上げるようにするべきです」が述語になります。
これでも意味はわかりますが、主語と述語が遠いのでスラスラ読みにくい印象を受けるでしょう。
なので下のように、主語と述語を近づけてみると…
- お金がないとできないことがたくさんあるので、私たちは積極的に副業をして収入を上げるようにするべきです。
かなり読みやすくなったと思いませんか?

修飾語と被修飾語も近い方がいい
主語と述語の関係と同様に、修飾語と被修飾語も近づけて書くようにしましょう。
修飾語とは、ある文節を細かく説明する文節のことです。
一方で被修飾語とは、修飾語で説明されている文節を指します。
この2つも距離が離れれば離れるほど、理解しにくい文章になってしまいます。
では例文を出してみましょう。
例えば「いつも早く仕事を終わらして帰るのに、今回は時間がかかってしまった」というシチュエーションがあるとします。
その結果、
- 私は普段のように素早く仕事を終わらせ、自宅に帰りました。
- 私は素早く仕事を終わらせ、普段のように自宅に帰りました。
さて、どちらの文章のほうが自然ですか?
シチュエーションから考えると、後者のほうがわかりやすい文章です。
前者の場合「普段のように」が「仕事を終わらせ」を修飾していて、後者の場合「普段のように」が「自宅に帰りました」を修飾していることがわかります。
つまり、後者は「仕事は遅れたけど、頑張って早く終わらせたから普段通り帰宅できた」という意味になります。
一方で前者の場合は「いつも素早く仕事を終わらせている」という意味の文章になっているので「時間がかかっている」というシチュエーションと矛盾が生じます。
今回のケースでは「普段のように」と「自宅に帰りました」を近づけることによって、筋の通った文章になるわけです。

句読点の打つ場所に注意
文章の読みやすさを左右する要素のひとつが、句読点です。(句読点とは「、」これのこと)
これは文章力のない方にとっては、わかっているつもりでも意外とよくわからなかったりするポイントだと思います。
実は句読点の打ち方には決まったタイミングがあるので、まずは以下を覚えておいてください。
- 文章が切れるタイミング(続くと不自然になるタイミング)
- 主語が長いタイミング
- 修飾関係をハッキリさせたいタイミング
- 名詞を複数書くタイミング
- ひらがなや漢字が続くタイミング

句読点は正しいタイミングで使うようにしないと、それだけで文章全体がとても読みにくくなってしまうので注意しましょう。
伝えたい内容は一文にひとつまで
文章を書いていると、一文にいろんな情報を盛り込んでしまいがちになりませんか?
あれもこれも伝えたいから…という理由で、色々詰め込みすぎるのはよくないです。
文章は読んでもらえなければ意味がないですし、当然意味を理解してもらえなければいけません。
そうなると、伝える内容は一文につきひとつまでに絞るようにするべきでしょう。

綺麗な文章になる13の条件
ひとことで綺麗な文章と言っても、その基準は何なのか?という疑問が出てくるでしょう。
これは要するに、誰が読んでも頭にスッと入ってくるような理解しやすい文章のことです。
つまりそんな綺麗な文章を書けるようになれば、あなたも質の良い記事を書けるようになります。

ではいくつか文章の書き方で覚えておいてほしいポイントを紹介します。
一般的に使われている漢字を使うようにする
文章を書く上で漢字は必ず使うと思いますが、あえて難しい変換をする方が多いです。
例えばこんな感じですね。
- お見舞いに美味しい舐瓜を持って行こう
- 生憎この商品は人気が高いため手に入れにくいのが欠点です
前者は舐瓜と書いて「メロン」と読みます。
後者のほうは生憎と書いて「あいにく」ですね。
もちろん読める人は読める漢字ですが、一般的にすべての人が絶対に読めるかと言われたら決してそんなことありません。
つまりその時点で、漢字にはしないほうがいいということですね。

一文は60文字~80文字程度にする
ひとつの文章を書くとき、つい長々と書いてしまう人がいます。
しかし一文が長すぎると、読むときのテンポが悪くなってしまうため読者はストレスを感じます。
なので一文は、大体60文字~80文字程度に収めるようにしてみてください。

鍵括弧(カギカッコ)を使う
鍵括弧といえば普通は会話の場面でしか使わないと思いがちですが、実は他にも活用することが可能です。
それは、言葉を強調したいとき。
よく強調したい言葉には色を変えたり太文字にしたりすると思いますが、鍵括弧を付けても自然な形になります。
例えばこんな感じ。
- 家事をうまくこなすコツはズバリ「時短テクニック」を身につけることだ
- 今よりも収入を「2倍」にする方法を特別に教えます

稚拙な文章に注意する
稚拙とは、言い換えると幼稚という意味です。
例えば子供の頃、僕は学校の作文を書くときにこんな感じの文章を書いていました。
「昨日は遠足へ行きました。そしてバスの中でワイワイしたのがよかった。」
「そして景色もすごくよかった。そしてお弁当のあとのおやつタイムがよかったです。」
これは明らかに稚拙だとわかりますよね。
この文章の特徴としては、同じ言葉を連続で使いすぎているところ。
「そして」や「よかった」が、この短い文章で何度も出てきています。
ということは、稚拙さを減らすためには同じ言葉を連続しないようにすればOK!
例えばこんな感じ。
「昨日は遠足へ行きました。バスの中で友達とワイワイ話したのが時間を忘れてしまうくらい楽しかったです。」
「自然豊かな場所で食べるお弁当は格別でしたが、おやつもよりいっそう美味しく食べることができました。」
このように書き換えるだけでも、稚拙さは減りますよね。
文章を書くときは、絶対に短い間隔で同じ言葉が出ないように意識してみてください

ちなみに「そして」という接続詞は、稚拙感を醸し出す言葉です。
ブログの記事を書くときはいいですが、WEBライティングの仕事では使わないようにした方がいいでしょう!
文章の終わり方は毎回変える
さっきの例文をもう一度見てみてください。
同じ言葉が短い間隔で使われているだけではなく、文章の終わり方がほぼ一緒です。
「~よかった。~よかった。」のように、文章の最後が同じ言葉で統一されているとかなり稚拙な文章になります。
そのため、1文ごとに変えていくよう心がけていきましょう。

横文字を乱用しない
あなたの周囲に、横文字を使いまくる人っていませんか?
例えば「モチベーション」とか「バズる」など、この辺の横文字は日常に浸透しているので全然いいと思います。
しかし「キュレーション」や「プライオリティ」といった言葉になってくると、そんなに日常会話で浸透していませんよね。
このような言葉を記事に書きたい場合、必ず記事の雰囲気に合っているかどうかを考えて使いましょう。
例えばキュレーションもプライオリティも、ビジネス系コンテンツの文章で使うならありです。
- 株式会社〇〇が運営するキュレーションサイト「●●」は~
- プレミアム会員様は特別なプライオリティサポートが受けられます。
みたいな感じ。

他にも「パラダイムシフト」とか「コモンディティ化」なども、非常に専門的すぎる横文字なので注意しましょう。
表記ゆれに気をつける
表記ゆれとは、同じ言葉を違う文字に置き換えてしまう行為です。
これも文章力のない方だと、ついやってしまうのではないでしょうか。
例えばこんな感じ。
- 時給1,000円の仕事を一日8時間、毎月20日間で月給十六万円
- 近所の野良猫よりもウチのネコちゃんのほうが断然可愛い
前者は数字と漢数字が混ざっているパターン、後者は「猫」と「ネコ」という2つの文字が使われているパターンです。
このようにバラつきがあると、非常に読みにくい文章になってしまいます。

接続詞を連用しない
接続詞とは「ですが」「だから」「なのに」みたいな言葉のことです。
とても便利な言葉ですが、使いすぎは文章全体がブサイクになりやすいのを覚えておいてください。
- 私はいつも忙しいですが、頑張って副業を勉強しています。ですが、なかなかうまくいきません。
これだと「ですが」が近い距離で2回入っているので、良い文章とはいえません。
なので前半部分を「私はいつも忙しい中、頑張って副業を勉強しています。」に直すのが得策だと思います。

箇条書きを活用する
文章を書いていると、いくつか決まった要点を伝えたいことがあると思います。
そんなときに便利なのが、箇条書きです。
ダメな例として
- プログラミング初心者は、まずHTMLとCSSをしっかり覚えること。それに続いてJavascript、PHP、あとRubyやPython、jQueryのいずれかを勉強しましょう。
これは箇条書きにできる内容なので、
プログラミング初心者が最初に覚えるべき言語は2つ。
・HTML
・CSS
そのあとは以下のような言語を勉強していきましょう。
・Javascript
・PHP
・Ruby
・Python
・jQuery
こんなふうにすると、すっきりとまとまってわかりやすいですよね。

「ですます調」と「である調」のどちらかにする
たまに両方とも記事の中で混ざってしまっている方がいらっしゃいます。
もちろんどちらかに統一しないと違和感のある文章になるので、注意してください。
例えばこんな感じはNGです。
- このダイエットサプリメントは非常に人気のある商品だ。しかし残念ながら、少し高めになっています。

こそあど言葉を避ける
こそあど言葉というのは「これ」「それ」「あれ」「どれ」といった指示語のことです。
このような言葉を乱用してしまうと、読者に伝わりづらい文章になってしまいます。
- (ダメな例)この方はこれを使って料理をしています。
- (良い例)Aさんは包丁を使って料理をしています。

冗長表現は使わない(単語を削る)
冗長表現とは、短く済む文章を無駄に長い文章にしてしまうことを言います。
ブログを書くときはそこまで気にしなくてもいいですが、仕事として文章を書く場合は注意すべきポイントです。
- (ダメな例)これからもWEBライターとして、さらによりいっそうたくさん勉強していこうと考えている次第でございます。
- (良い例)今後もWEBライターとして、さらに勉強していくつもりです。

無理して難しい表現を考えない
文章の美しさを決めるポイントはいくつかありますが、そのうちのひとつに表現力があります。
例えば「赤いリンゴ」という言葉を「真っ赤に実った新鮮なリンゴ」といった感じに表現すると、よりリンゴの状況が伝わりますよね。
こんな感じで、いろんな表現を使って文章を書くことで高品質な文章に仕上がります。
ただ、無理をして難しい表現をしようとすると返ってブサイクになるというか、最終的に意味不明な文章になってしまうこともあります。
例えば部屋の内装を紹介する文章として、以下の写真と原文があるとしましょう。
(1行目)照明に照らされ真紅に染まったカーテンは、
(2行目)舞台の幕開けへの期待や高揚感に似た気持ちを生み出し、
(3行目)ワクワクとした気持ちを駆り立てます。
これは、実際にクライアントさんのサイトにあった文章です。
一見表現力豊かな文章に見えなくもないですが、冷静に読んでみると結構違和感ないですか?
おそらくほとんどの人が、頭にスッと入ってこないと思います。
つまり、表現の仕方に無理がありすぎて意味不明な文章になったパターンです。
ではどんな文章に直すといいのか?
- 1行目の文章
1行目は「明かりに照らされた真紅のカーテンはとても鮮やか。」でいいかなと思います。
原文を見ると照明によって赤くなったみたいな感じを受けますが、写真を見る限り照らされていない状態でもこのカーテンは同じ赤だと思います。
よって、シンプルに真紅のカーテンが照らされているという表現がいいですね。
- 2行目の文章
2行目は、全部カットして「高級感のある落ち着いた空間なので、」に変える方がいいかな?
舞台の幕開けへの期待を生み出す=新たな世界への期待が生まれる?
高揚感に似た気持ちを生み出す=高ぶる気持ちに似た?気持ちが生まれる

いいたいことはなんとなくわかりますが、スッと頭に入ってくる文章ではないのは確か。
というか、3行目も高ぶる気持ちが出てくる…みたいな文になってるのでダメですね。
上手に比喩しようと頑張った結果、余計に伝わりづらくなってしまったケースです。
- 3行目の文章
3行目は「ゆったりくつろいでいただけます。」がいいところ。
原文に寄せた言葉を使うとするなら「ワクワクする気持ちを掻き立てられます。」とか。
駆り立てられると掻き立てられるは、とても似ていますが全然違います。
駆り立てられるは「何かによって強制的に引き出されてしまうもの」で、掻き立てられるは「何かによって刺激を受ける」という感じの言葉です。
今回の場合は強制的に引き起こされるものではなく、どちらかといえば内装を見て刺激を受けるといった感じの方が自然。
よって、掻き立てられるの方が適していることになります。
3行合わせると、
明かりに照らされた真紅のカーテンはとても鮮やか。
高級感のある落ち着いた空間なので、
ゆったりくつろいでいただけます。
これでわかりやすいスッキリとした文章になりました。
上手な表現を書くのはとても難しいことなので、基本的にはわかりやすく伝わりやすい文章を書くようにするべきです。

【まとめ】文章力がない方は、基本の文法を覚えて綺麗な文章を書く習慣をつけよう!

いかがでしょうか?
今回は文章力がない方が、どのようにして綺麗な文章を書けるようになるのかを細かく教えていきました。
まだブログやWEBライターの仕事でうまくいってない方は、ちょっと難しいなぁと思うかもしれません。
しかし、頑張れば誰でもこの内容はマスターできます。

一気にすべて頭に叩き込む必要はありませんので、まずはできるところから一歩ずつチャレンジしてみてください。
あと文章を一度書いたら、必ず2回以上見直すようなクセもつけてみましょう。
その際には、音読してみるのもアリです。
声に出して読むことにより、文章の不自然なところが見つかりやすくなります。
ある程度文章を書き慣れている人でも、どこかで誤字脱字が発生してしまうことは普通にあります。
誤字脱字は読者にストレスを与えますし、仕事として記事を書く場合は当然指摘されるポイントになります。
ここまで完璧にできるようになれば、プロブロガーやフリーランスWEBライターになることも夢ではありません。